BizRobo! ブログRPAの開発や運用に役立つ情報を配信
「デジタルの日」は、社会全体でデジタルについて定期的に振り返り、体験し、見直す機会として2021年にデジタル庁が創設した記念日です。官民で連携し、デジタル関連の技術・サービスを利用したイベントやキャンペーンなどを実施し、社内のデジタル化に向けた機運の向上に取り組んでいます。
2022年は、10月2日(日)3日(月)をデジタルの日、10月をデジタル月間と定め、賛同企業・団体が様々なイベントやキャンペーンを行ってきました。RPAテクノロジーズ株式会社もデジタルの日に賛同し、株式会社IDOMさま、株式会社デジタルフォルンさまと共催でデジタルの日特別セミナーを開催しました。10万時間分の業務削減を実現したユーザーだからこそ話せるRPA推進の秘訣をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
「デジタルの日特別セミナー」オンデマンド動画を視聴する
ライター紹介
- 長澤 史佳(ながさわ ふみか)
- 大学在学中に「ハフポスト日本版」と「Forbes JAPAN」にて記事執筆・編集・翻訳などを経験後、新卒で株式会社PR TIMESに入社し、PRプランナーとして化粧品メーカーや食品メーカーを担当。2022年よりRPAテクノロジーズ株式会社に入社し、コンテンツ企画や広報を手掛ける。
登壇者紹介
株式会社IDOM
事業管理チーム 事業管理推進セクション
佐藤 晃士 氏
株式会社デジタルフォルン
DX/クラウド推進グループ 部長兼リードコンサルタント
栗山 勇 氏
各社紹介
株式会社IDOM(BizRobo! ご利用企業さま)
中古車販売のガリバーで知られるIDOMですが、実は中古車の売買だけの会社ではありません。お客様にとって、安心・安全な生涯のカーライフパートナーになることを目指し、カーシェアリングサービスやサブスクリプションサービスなど、多様な事業を展開しています。
小売モデルとしても、ガリバー以外にも車のカテゴリやターゲットに応じて複数のチャネルを設け、店舗の拡大を行っています。
株式会社デジタルフォルン(RPA推進パートナー)
デジタルフォルンはビジネスコンサルティング・システム構築、組込みソフト開発を主な事業として展開しています。コンサルティング事業の中でRPAを扱っており、BizRobo!を活用した「RPA導入・定着化サービス」の実績は国内トップレベル。2019年3月にはBizRobo! Gold Partnerに認定されています。
これまでにRPA導入・定着化支援を行ってきた企業さまは多岐に渡り、IDOMもその中の一社。RPAを導入してから大きな効果を上げられたIDOMの取り組みを、RPA推進パートナーとしてご紹介させていただきます。
RPA導入背景
IDOM:IDOMではガリバーをはじめとして全国で店舗を運営しているため、運営店舗での業務負荷軽減を目的として諸手続きは本部に集中させていました。しかし、業務が多くなるにつれて本部の負担となり、初期はマンパワーでこなしていたものの、ルーチンワーク型が大半を占めていたのでRPA導入を決断しました。
デジタルフォルン:IDOMのRPA導入に至るまでに、RPA推進パートナーとしてまずは店舗業務のオペレーションセンターを集約化しました。そうするとどうしても業務が集中してしまうため、業務整理のためにマニュアル化を行いました。マニュアル化することによって誰でも業務しやすくなったため、即戦力としてアルバイトの方に働いていただいています。
それでも業務が多いと感じる部分においてシステムによる効率化を行っており、ロボットも使用しています。業務の一部をロボットに任せることで負荷が分散され、IDOMでは新しいことに取り組むことも可能となりました。
なぜBizRobo!を選んだのか
デジタルフォルン:RPAといっても様々な製品が存在していますが、その中でもBizRobo!を選んだのにはどのような理由があるのでしょうか?
IDOM:なぜBizRobo!を選んだかというと、イニシャルコスト・ランニングコストが安く、導入しやすいと感じたからです。導入前は不安もあったものの「ランニングコストが安いのであればやってみよう!」と考えられるようになり、大きな決め手になりました。
デジタルフォルン:弊社もRPA導入支援のお話をいただいてから様々なオーダーをお伺いし、BizRobo!が一番合っているのでないかと考えていました。また、実際に導入してみると想定していなかったもの含めて、多くのメリットがありましたね。
IDOM:はい、導入してから感じたメリットはいくつかありました。
- ITに詳しくない方でも、少し勉強するとロボット作成ができる
- サーバ実行のため、処理用PCが必要ない(設備投資をする必要がなくなる)
- WebやWindowsアプリだけでなく、DBやAPIを利用した業務プロセスの自動化が可能
- 1環境ごとの追加ライセンスの手続きが不要(追加コストのハードルが低い)
IDOMの導入事例をより詳しく見る
RPA活用で大変だったこと、その乗り越え方
実行ロボットの管理
デジタルフォルン:では、実際に導入してから大変だったと感じたことはありますか?
IDOM:導入初期は特に運用ルールを設けず、自由にロボット作成可能としていました。そのおかげで社内には浸透していったものの、各ロボットの責任所在が明確にできず、スタッフの異動・退職等でロボットのみが稼働している状態となってしまいました。トラブル時の対応ができず、そのまま業務破綻となるケースも。
この問題を解決するために、ロボットをロボットが管理できるようにしました。管理ロボットを作成し、ロボットごとに管理者の設定を徹底しています。手続きを踏めていないロボットについては、実行スケジュールの停止、アップロードロボットデータの削除等を行い、誰もわからないロボットが実行することのないよう対策を施しています。
デジタルフォルン:ロボットをロボットが管理できる取り組みは、弊社でも素晴らしいと感じています。非ITの方でもロボットが開発しやすいような環境にすることで、IDOM社内全体のレベルも高くなっていくと考えています。
ロボット開発
IDOM:他に大変だったことは、基本的には業務担当者がロボットを作成する方針で進めていますが、作成する際にサンプルとなるロボットをコピーしてから開発することが多く、同じような動作のフローに修正があった場合、個別にロボットを修正する必要がありました。また、比較的難易度の高い処理が必要なロボット開発が難しい状況でした。
解決策として、子ロボットやスニペット化(難しい処理を部品化)し、それを共通利用してもらうようにしました。ロボット開発の敷居を下げるとともに、メンテナンスも容易になっています。
BizRobo!導入効果
デジタルフォルン:次に、BizRobo!導入後の具体的な効果についてお伺いできますでしょうか。
IDOM:はい。一般的には、業務量が増えると同時に作業者数も増やさなくてはいけません。ただ、IDOMではRPAを導入したことにより、業務量に応じた作業者の増減がほぼなくなりました。業務量が増えたとしても比較的タイムリーに対応することができ、臨機応変に対応できています。
IDOM:また、ロボットに業務を任せることで、2022年では10万時間の業務削減が実現できています。人件費を1時間あたり1,000円と仮定すると、10万時間で1億円。補足すると、予算としては年間2,000万円ほど投資しているため、大きな導入効果を実感しています。
デジタルフォルン:ご説明ありがとうございます。導入をクイックに進めていただいたので初年度から2万時間の業務削減ができたのは大きかったですね。良いスタートから切れたからこそ、徐々に範囲を拡大できて様々な部署にも展開できたのだと感じています。
IDOM:一方で、サーバの限界も感じているので、推進パートナーであるデジタルフォルンとも相談を重ねながら、ベースの拡充も検討しています。また、これからも新しい業務が生まれてくると思うので、RPAが向いているかを検討しながら、ロボットに任せるのかを決めていきたいと考えています。
この記事のまとめ
- 全国の店舗の業務負担をなくそうと本部に集中させたところ、業務過多に。ルーチンワークはロボットに任せようと決断し、RPAを導入
- BizRobo!を選んだのは、イニシャルコスト・ランニングコストが安く、導入しやすいと感じたから
- 運用ルールを設けなかったところ、各ロボットの責任所在が明確にできない状態に。そこで、ロボットを管理するロボットを作成し、無駄のないRPA活用を実現
- RPA導入初年度は2万時間、5年目の2022年は10万時間の業務削減を実現。予算としては年間2,000万円ほどで、大きな導入効果を実感している
セミナー完全版につきましては、ぜひ下記からオンデマンド配信をお申し込みください。より詳細な説明に加えて、質疑応答などもご視聴いただけます。
本セミナーのオンデマンド配信を視聴する
また、今後もWebセミナーやすでに実施したセミナーのアーカイブ配信もご用意しております。ご不明点やRPAについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Webセミナー一覧:https://rpat.tms-movie.com/seminar/
お問い合わせ:https://rpat.tms-movie.com/inquiry/contact/