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BizRobo! Basic

株式会社第四銀行

Highlight

  • 「3層構造」でロボットを量産
  • 52業務で275ロボットを活用
  • 1年半で1万6,000時間の余力創出に成功

フィンテックの進展や少子高齢化などで金融機関を取り巻く環境が大きく変化するなか、新潟県を地盤とする地方銀行の第四銀行は、営業店のサービス強化に向けた事務処理の集約を計画。受け皿となる事務集中部門の体制強化などを目的に、2017年12月からRPAツール「BizRobo!」の本格運用を開始し、ほぼ全ての部に導入を完了した。

ロボットの主体的な活用を目指し、自前で実装や保守を行う「内製化」の道を選んだ同行は、少量・多種の事務が多い実態に即して試験導入中から運用ノウハウを蓄積。特徴的な「3層構造」によるロボット管理を確立し、RPAを適用する業務範囲を急速に拡大してきた。

ロボットの一元的な統制に長けたBizRobo!は、複数の拠点で導入規模の拡大を図る同行の方針とうまく適合。現場の業務負担を着実に軽減しながら、仕事に対する創意工夫を促す効果ももたらしつつある。

導入背景営業店のサービス強化に向けた「事務集中化」

株式会社第四銀行

自行の実態を踏まえ、ロボットの効果的な活用方法を探ってきた

1873(明治6)年設立の新潟第四国立銀行が前身で“現存する国内最古の銀行”と称される第四銀行は、2018年10月に県内の同業である北越銀行と「第四北越フィナンシャルグループ」を設立して経営統合。顧客接点の改善と業務効率化に向けた諸施策として、営業店事務を事務集中部門へ集約してきたほか、県内110の営業店を顧客サービスに特化させる狙いから、営業店後方事務を新設の「ミドルオフィス」へ移管する構想も進む。

事務の集中化に際しては移管を受ける側に余力が必要となることから、定型作業を代替するRPAに着目。PoC(概念実証)を経て2017年8月にテスト運用を開始し、その3カ月後に本番運用へ移行した。

金融機関のRPA活用で先行したメガバンクと比較して相対的に「少量・多種」の事務作業が多い自行の実態を踏まえ、ロボットの効果的な活用方法を探ってきた。

BizRobo!を 選んだ理由国内金融での実績と、内製化への支援を評価

株式会社第四銀行

国内金融業界で確かな実績を持つことも採用を後押し

導入するツールの機能面では、事務が「少量・多種」であることから、多用途への適合性を検討。サーバ型RPAツールのBizRobo!はロボットを一元的に統制するだけでなく、個別のPC上での操作にも対応する点が高く評価された。

導入検討を始めた時点で既にメガバンクがBizRobo!を本格運用しており、国内金融業界で確かな実績を持つことも採用を後押しした。

取り組みを主体的に進める狙いから、ロボットの作成・運用を自前のリソースで完結させたい意向を持っていた同行。選定の過程では、運用確立までにベンダーから受けられる支援についても慎重に見極められた。

BizRobo!のPoC及びテスト導入は、ベンダーであるRPAテクノロジーズとともに実施。同社の充実した技術支援体制と、グループのシステム開発会社へ実際に一定のスキルが移転したことを確認した上で、本格導入に踏み切った。

対象業務ほぼ全ての部が利用。「代替」のほか「新用途」も

株式会社第四銀行

開発成果の蓄積や、メリットを実感した現場からの増設希望

人間からロボットに置き換えたのは、営業店事務を行う事務集中部署で契約申込者の情報を照会する作業や、投資性金融商品の販売状況をモニタリングする本部業務で基礎データを取得する作業など。

本部に15ある全部署でのロボット導入を目標とし、本格導入から1年で、対人の接遇を担う秘書室などを除く13部への展開を完了した。

本格稼働開始から8カ月時点で34業務・130ロボットだったのが、同1年では52業務・275ロボットとペースも加速している。これは開発技術の向上に加え、新規開発に流用できる開発成果の蓄積や、メリットを実感した現場からの増設希望によるものだ。

既存業務の代替にとどまらず「突発的に生じた作業にロボットを投入して人海作業を回避」「手間がかかり過ぎるため見送っていた作業をロボットで実施」といった新用途の開拓も進んでいる。

導入効果累計1万6,000時間の余力創出に成功

株式会社第四銀行

業務内容をヒアリングしている過程で、思わぬ効率化が実現することも

テスト段階から1年半の累計で、ロボットが創出した余力は約1万6,000時間。2018年度中に5,000時間の上積みを目標としている。

ロボット化の対象業務選定に際しては、RPAの導入推進を担う業務革新室のメンバーが各部署の現場に出向き、業務内容をヒアリングしている。その過程で、思わぬ形で効率化が実現することも多い。

これは、ターゲットと想定した作業の前後を含めた一連の業務を検証するためで、ロボット化を伴わない工程の見直しや、業務そのものの廃止につながる例もある。

同行では、最終的にロボットの採用に至るかは、必ずしも重要視されない。行内では「作業を肩代わりしてくれるロボットの使い道探し」という前向きな形をとることで、一見順調な業務に対しても踏み込んだ検証が可能になったことや、それにより業務改善への糸口が増えたことへの評価が高い。

 

3層構造とは

株式会社第四銀行

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CORPORATE PROFILE

社名
株式会社第四銀行
※関連会社:
第四コンピューターサービス株式会社
事業内容
地方銀行
ウェブサイト
https://www.daishi-bank.co.jp/
話を伺った方
執行役員 事務統括部長等
  • ここまでの内容に加えて下記を追加
    「今後について」
    「現場の声」
  • 印刷用PDF(フルカラー)4ページ

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